判断の根拠をストックしよう

臨床の意思決定に悩むことは多いと思います。

例えば、片麻痺歩行で考えます。

見ている現象は同じなのに、セラピストによって着眼するポイントは違うことがありますよね。

さらに、選択されるセラピーも様々だったりします。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

それは、一人ひとり判断の根拠に違いがあるためと考えます。

自分と意見が違うときは、相手の根拠を一旦受け入れストックしたらOKです。

ただ、自分に判断の根拠がないといつも相手の意見を受け入れるばかりで振り回されてしまいます。

自分で勉強して「判断の根拠をストックする」ことが大切です。

うまく説明できないとき

とはいえ「うまく説明できない」、「根拠を持てない」、「自信がない」ということもありますよね。

つまり、悩んでいる状況です。

こんな言葉があります。

混乱こそ悩みの第一理由なのだ
この世の悩みの大半は、判断の根拠となる知識が十分でないのに、あえて判断を下そうとするから生じる・・・

D・カーネギー(著)道は開ける

「どうしたらいいかわからない…」という状況は「混乱」です。

でも、根拠を持てないのは、ただ知識が不足しているだけです。

これを知っておくだけで楽になります。

そうとわかれば、悩むよりも必要な知識を集めることに集中したほうがいいですよね。

シンプルに調べる作業をしましょう。

悩みを調べる作業

調べるときに、自分の疑問を知っておくことが大切です。

種々雑多な悩みに対処するための準備をしなければならないが、まず問題を三段階に分けて分析することを学ぼう。三段階とは−
一、事実の把握
二、事実の分析
三、決断−そして実行

D・カーネギー(著)道は開ける

患者さんで考えるとこのような感じでしょうか。

①問題となる現象
②問題となる現象の背景(仮説)
③セラピーによる仮説検証

①は歩いていて転びそうなとき、②は①の考えられる理由、③でセラピーで検証。

このような流れで考えます。

あとは関連するキーワードから、調べる作業を続けていくことです。

調べる作業を続けて気づくこと

白黒はっきりしないときがありますよね。
というか、そういうことがほとんどかと思います。
誰もが受け入れられる根拠に出会えることは稀ではないですかね。
そんなグレーゾーンのようなモヤモヤを受け入れつつ、根拠をストックし続ける姿勢が大切です。
あとは、どんなに素晴らしい根拠もセラピー効果につながっていなければ、意味がありません。
見落としていることに気づいて、軌道修正していくことも大事な視点です。

調べる効率をあげる

自分で作業することが大前提です。
ただ、作業に慣れていないと、「どうしてよいかわからない」となります。
調べることに慣れていない方に具体例をあげてみます。
一つ目は論文を読む。
総説から読むと良いです。
なぜ総説か、必要な知識をざっくりでも網羅的に知ることができるからです。
一つのテーマに対して、どんな観点の考え方があるのか俯瞰できます。
そのあとに知りたいキーワードを深堀りすればOKです。
この総説を読む作業は、読書をするときの目次を眺める作業に似ています。
目次をざっと眺めて、興味のあるところを探すような感じです。

 

二つ目は、動画を聞く(見る)。

 

調べる時間がない人は、スキマ時間を有効に使いましょう。

 

動画を流し聞きしていれば、調べたいテーマのキーワードを知ることができます。

 

リハノメは有効に活用できると調べる効率は上がると思います。

 

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調べられないと悩みは続く

勉強しないとずっとモヤモヤが続きます。

経験年数を重ねても、わからないことはずっと続くわけです。

自分で調べて、根拠をストックし続ける習慣を身につけると後々楽になります。

調べることのハードルが下がるわけです。

早くにはじめた方がメリットは多いです。

まとめ

判断の根拠をストックすることをテーマに書きました。

いろいろと書いてますが、シンプルに自分で調べて勉強することが大切ですね。

 

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも明日の臨床につながれば幸いです。

 

参考書籍