研修会「全介助者のケア」~介助方法と褥瘡予防~
先月、とてっぽの丘るくる様(以下るくる)にて、「全介助者のケア〜介助方法と褥瘡予防〜」についての研修を行いました。
全介助者を要する方は、褥瘡(床ずれ)を予防することは重要です。
また、定期的な体位変換は、介助者と被介助者の双方が負担のない方法で行うことが大切となります。
3つの外力と褥瘡予防
これら3つの外力に対する理解と対応が、褥瘡予防の基本となります。
現場では「皮膚を見る」だけでなく、「身体の動き、ポジショニング」に目を向けることが大切となります。
職員同士で実技練習を行い、介助をされる方の気持ちになり、互いに意見を交換しました。
職員間の実技練習、介助体験
実際の練習風景です。
・圧を分散、管理するポジショニング
ここは褥瘡予防に大切なポイントです。
職員さんの健康を守ることも大切です。
「介助する人・される人」のどちらにも優しい動きを目指すことがポイントとなります。
仙骨にかかる剪断力
ギャッジアップは、食事や嚥下、家族とのコミュニケーションにも関わります。
電動ベッドでギャッジアップを行うときは、仙骨に生じる「ずれ」を確認します。
背抜き(背中のシーツと皮膚の摩擦をリセット)を行い、ずれを解消していくことが重要となります。
「強く握りすぎない」、介護ケアの手の使い方
介助をするときの、手の使い方を考えます。
・筋力が弱い方
・皮膚が脆弱な方
このような方には特に配慮が必要です。
痛みや内出血が生じないよう、皮膚や筋肉への圧が一点に集中しないようにしましょう。
虫様筋握りによる介護ケア
介護ケアにおける手の使い方のポイントは、「虫様筋握り」です。
「握って支える」のではなく、「包み支える」意識で身体に接触します。
圧を分散し、負担を最小限に、「点ではなく面」で支えるのがポイントとなります。
まとめ
本日は、研修会「全介助者のケア」〜介助方法と褥瘡予防〜をご紹介しました。
るくるでは、実践的な研修を行ない、スキルアップを図ることで、安心・安全なケアを提案しています。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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