【片麻痺】 足部内在筋と外在筋を考える

立位・歩行機能に足部の安定性は重要です。

「足の裏がつけない」
「足首が上がらない」
「踏ん張りにくい」

足部の不安定性がみられる片麻痺患者さんは、さまざまな臨床像を呈します。

・足部内在筋肉の粘弾性低下・低緊張
・足部外在筋肉の過活動
・上記による不均衡な筋活性化パターン

個々のケースに生じているアライメントや動きの問題解決のためにも、足部の安定性に関係する筋肉の理解は大切です。

足部内在筋の構成

足部内在筋は主に11の筋群で構成されています。

足底の評価から、足部内反がみられる患者さんは、小趾外転筋は内側に巻き込まれて萎縮していることが多いです。

また、母趾側での踏み込みに制限がみられる患者さんは、母趾内転筋や外転筋に短縮・弱化していることも経験します。

アライメントと動きの関連性を捉えつつ、筋肉の不均衡や不活性を探していけると良いかと思います。

足部外在筋の構成

足部外在筋は主に11の筋群で構成されています。

臨床経験では、足関節背屈外反の制限により、踵骨は内側に傾き、足底外側優位の荷重となり、母趾側での荷重が不十分となることがあります。

この場合、関連する足部外在筋は過活動を呈していることが多く、足部内在筋の不活性にもつながります。

足部外在筋腱の走行をみると、踵の内側を走行しているものが多いことからも、母趾・足趾に制限はない、踵骨の動きを確認していくことは大切です。

足部内在筋と外在筋の役割

足部内在筋と外在筋の関係性を捉え仮説検証することが重要です。

足部内在筋の粘弾性が低く、不活性が見られる場合、代償的な外在筋の過活動につながっている可能性があります。

この場合、足部内在筋を活性化するアプローチから、外在筋の過活動の軽減につながるか検証していくことで、セラピーの優先順位をつけることができます。

足部内在筋と外在筋が協調的に働くよう活性化を図り、動きの制御につなげていくことが大切です。

【立位の姿勢制御】足部の役割

足部内在筋・外在筋を理解し、パフォーマンスにつなげていくことが最重要です。

立位姿勢における、支持基底面は足底です。

足部からの感覚情報が膝・股関節と伝わり、連続性のある運動となることが、効率的なバランス戦略には必須です。

個々の片麻痺冠者さんの特徴を捉え、関連する筋群のセラピーを進めていけると良いかと思います。

まとめ

本日は、【片麻痺】 足部内在筋と外在筋を考えるというテーマで書きました。

立位・歩行機能に足部の安定性は重要です。

筋群の構成要素を理解し、動作との関連性を分析しつつセラピーを進めていきましょう。

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも明日の臨床につながれば幸いです。

References

1.Patrick O McKeon et al.The foot core system: a new paradigm for understanding intrinsic foot muscle function.Br J Sports Med. 2015

2.Hylton B Menz et al.Foot and ankle characteristics associated with impaired balance and functional ability in older people . J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2005