【片麻痺】筋肉の萎縮を考える

脳卒中後の片麻痺者は、姿勢保持や歩行、上肢機能にさまざまな制限が生じます。

不動・不活性による活動の制限は、筋肉の萎縮の一因となります。

・粘弾性が低下している
・弱化がみられる
・不使用となっている

筋肉の適応性を考え、萎縮を予防することは重要です。

はじめに、筋肉の長さと張力の関係を確認します。

筋肉の長さと張力の関係

筋肉が十分に力を発揮するには、「最適な長さ」が大切と言えます。

片麻痺者で考えてみましょう。

過緊張例であれば、筋肉の長さは短く、発揮できる張力が制限されている可能性があります。

低緊張例であれば、筋肉は過度に伸張され、張力を発生させることが難しいかもしれまん。

不動や不活性の期間が長ければ、筋肉の長さの変化は生じる機会は少なくなります。

早期から「最適な長さ」を保つことが重要と言えます。

筋の収縮能力に影響を与える要因

「筋の収縮」はセラピーにおいて重要な評価指標です。

筋肉を触診し、課題・環境に応じた収縮の変化を捉えましょう。

弛緩性麻痺であれば、筋肉の粘弾性は低く、収縮もわかりにくいことが多いかもしれません。

各筋肉の走行、収縮の発揮しやすい長さを考慮し、筋肉の操作することが大切と言えます。

臨床経験では、わずかな筋肉の操作でも、筋の収縮は活性化し「力が入りやすい」と知覚につながることがあります。

一方、「力が入らない」と不活性が持続する方もいます。

筋の収縮能力に影響する要因を捉えつつ分析していくことが大切と考えます。

筋肉の萎縮

萎縮した筋肉は粘弾性は低いです。

・「フニャフニャ」
・「ペタペタ」

表現として適切かわかりませんが、触診すると上記のような印象を受けます。

不動・不活性の経過が長くなるほど、サルコメアの減少につながり、粘弾性の低下を助長することが考えられます。

筋活動の潜在性を評価し、不動・不活性の予防するためのマネージメントが大切と言えます。

筋肉の萎縮 筋繊維のタイプの変化

姿勢保持には、筋肉による抗重力活動が大切です。

脳卒中後は姿勢保持に努力性を要し、易疲労につながるケースがいます。

麻痺側のみならず、非麻痺側も筋線維タイプの変化している可能性があります。

個々にあわせて、早期に抗重力活動を提供することが大切と言えます。

まとめ

本日は、【片麻痺】筋肉の萎縮を考える というテーマで書きました。

筋肉のコンディションを最適化ことは、感覚運動経験のために大切と言えます。

筋肉の萎縮を丁寧に分析し、動作とのつながりを考えていけると良いかと思います。

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも明日の臨床につながれば幸いです。

References

1.Shirley Sahrmann.Diagnosis and Treatment of Movement Impairment Syndromes- E-Book , Elsevier Health Sciences.2013.

2.Wayne Scott et al.Human Skeletal Muscle Fiber Type Classifications.Phys Ther.2001