移動は目的を達成する手段

「歩く練習をしましょう!」と言ってもなかなか乗り気になれないケースはいますよね。

歩くことの大切さはみんな知っていると思います。

知識ではわかっていても、行動に変化がみられない…

そんなときは、目的の共有を見直してみるといいかと思います。

目的なしで歩くことは、ほぼないですよね。

移動は目的を達成する手段です。

セラピストは目的を達成するためのサポートをするという考え方です。

プロスポーツ選手の目的

プロスポーツ選手は試合でいい結果を出すために練習しますよね。

練習が大好きで、とにかく身体を鍛えることに喜びを感じるって人いなくはないですが、多くはないでしょう。

時間配分で考えると練習8割と試合2割くらいでしょう。

試合でいい結果出すことが、達成感や貢献度につながることが自分にとってポジティブだと知っているから頑張れるのです。

この場合も目的のために練習をする、と考えることができます。

子どもの遊び

子どもは自由奔放ですよね。

特に3歳くらいの子は、大人の言うことを素直に聞いてくれないことも多いですね。

子どもをその気にさせるにはどうしたらいいのでしょうか。

例えば、A地点からB地点まで速く移動してほしいとき、単に「走って」と言っても思い通りに動いてくません。

そんな時は、「追いかけっこするぞ!よーいドン!」みたいなので簡単に走ってくれたりします。

これって「追いかけっこ」が、子どもにとってワクワクして楽しい、嬉しいというような気持ちになるからですよね。

別に追いかけっこでなくてもいいです。

喜びや楽しさの共有ができていれば何でもいいのだと思います。

遊びを目的にして手段を引き出すというような考え方です。

大切なのは何のために歩くのか

大切なのは「何のために歩くのか」

ここを共有することに尽きます。

セラピストが移動能力の最適化を目指すのは当然です。

しかし、それだけでは足りないです。

動機付けにつながる情報収集がなければ、その気にさせることはできません。

よりアクティブに行動を変えていくために、能動的に動けるようなアプローチが必要です。

セラピストの役割

①目的を共有すること
②歩行(手段)を最適化する知識・技術

この2つが重要と考えます。

どちらか1つではいけません。

①だけだと、「口先だけ」みたいな状況になります。

②だけだと、セラピストの自己満足になりかねません。

①と②が両輪で駆動しているとき、いいセラピーを展開できているのだと考えます。

まとめ

本日は、移動は目的を達成する手段というお話でした。

リハビリに乗り気になれないケースに出会ったときに大切な考え方かと思います。

 

本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。