屋外を安全に歩くために必要なこと
元気に屋外を歩き続けることは健康維持にも大切です。
屋外歩行を安全に歩くためには、麻痺側下肢の推進力が大切であります。
・非麻痺側下肢を大きく前に踏み出せない
・腰が曲がってしまう
推進力を制限している要因は、さまざまかと思います。
当たり前ですが、麻痺側下肢にしっかり荷重ができて支えることができることが重要と言えます。
今回は、屋外を安全に歩くために必要なことを考えていきます。
麻痺側下肢の推進力と歩行
麻痺側下肢の推進力と歩行自立度[1]について示されています。
当然ながら、屋外歩行自立の方は高い推進力を有しています。
さらに、屋外歩行自立者の歩行データは、臨床上参考になります。
・歩く速度=0.93m/s ≒ 10mを10〜11秒
・6分間に歩く距離:288m
患者さんの歩行計測を行い、実際に比較してみるのも有用です。
実際に数値目標をフィードバックすると、現状の理解につながるかと思います。
・退院後の方であれば、屋内外自立の一つの判断基準となる
ただし、全ての数値を満たしている必要はありますん。
一つの指標として用いるのが良いかと思います。
麻痺側下肢の回復を考える
・歩く速度=0.93m/s ≒ 10mを10〜11秒
・6分間に歩く距離:288m
これらは、麻痺側推進力の回復を考える指標となります。
・歩行速度
・6分間歩行距離
これらの入院時と退院後の経時的変化が大切と考えます。
入院中は、積極的かつ効果的なリハビリにより大幅な向上がみられます。
入院中に得られた利益を、退院後に大きく低下させないことが重要です。
得られた結果を患者さんへフィードバックできれば、モチベーション維持にもつながります。
安全に歩くことが難しいとき
安全に歩くことが難しいこともあります。
最近では、片麻痺に重複して障害を有している高齢者も多いです。
例えば、心不全、腎不全、肺炎、閉塞性動脈硬化症など。
このような耐久性の低い方は、歩行による転倒を防ぐことが最重要です。
・脈拍
・酸素化
・呼吸数
これらバイタルサインの変化は大切です。
運動前後の比較、運動後の回復経過は大切な指標となります。
患者さんに合わせて、最適な指標を用い、歩行条件を提案することが求められます。
まとめ
本日は屋外を安全に歩くために必要なことについて考えました。
屋外を安全に歩けることで、楽しみはひろがり、健康維持にもつながります。
一人一人に合わせた指標を用いて、歩行機能を考えていけると良いかと思います。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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