筋肉の触診が大切な理由
筋肉を的確に触診できることは大切です。
・形状
・粘弾性
・筋緊張
筋肉を触診すると一人ひとり個人差があります。
筋肉の萎縮や粘弾性が低さから、形状や走行、ボリュームを捉えにくいことを経験します。
麻痺により、低緊張や過活動のアンバランスを呈することもあります。
基本的ですがここは大切なポイントと考えます。
【筋肉の触診】立ち上がり動作の下肢筋活動
筋肉の触診は、パフォーマンスを理解する上でも大切です。
立ち上がり動作の下肢筋活動パターンから考えてみます。
動作に伴う筋活動は、多関節の動きを制御しています。
動きのシークエンスを捉え、どこでエラーが起きているかを見つけることが大切と言えます。
例えば、離殿が大変なケースは、外側広筋・ヒラメ筋の働きを一度確認してみると良いかもしれません。
基本的ですが、アプローチの精度を高めるために大切な視点と考えます。
筋線維の走行・構造・形
一人では難しい動きも、ほんの少しのガイドで簡単にできることがあります。
反対に、ほんの少しガイドの方向が違うだけで、難しい動きとなることもあります。
動きのガイドから、動きやすい感覚を提供するためには、筋線維の走行・構造・形の理解が大切と考えます。
・走行にあわせた方向に伸ばす
一つ一つの筋肉を丁寧に触診できると、臨床推論も深まります。
筋肉の長さと張力の関係
筋肉を最適な長さに保ち、働きやすいコンディションにすることが大切です。
・筋肉の低緊張により常に伸長されている
麻痺を呈する筋肉は、最適な長さを保つことができるか確認することが大切と言えます。
・拮抗筋
・共同筋
筋肉の働きを推論していく上で、上記もポイントです。
例えば、肘関節の屈曲(上腕二頭筋)の過活動を呈する場合、拮抗筋(上腕三頭筋)は常に伸長位となっている可能性があります。
筋肉のアライメントを確認し、課題や環境も考慮したマネージメントが大切と考えます。
筋力パフォーマンスと認知戦略
筋力パフォーマンスと認知戦略について示されています。
「どの方向に立ち上がるか」
「どこに視線を向けるか」
セラピストの口頭指示、動きのガイド、関わりによってパフォーマンスは変化することを経験します。
認知戦略にあわせた関わり方を考え、筋肉を活性化しやすい条件を提供することが大切と考えます。
筋肉の触診に関する本
参考までに、今まで読んだ本で良かったものをのせておきます。
3冊とも図が綺麗でわかりやすいです。
まとめ
本日は筋肉の触診が大切な理由というテーマで書きました。
臨床場面では、筋肉の触診は難しいと感じることも多いかもしれません。
基本的ですが、ここが一番大切と考えます。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも明日の臨床につながれば幸いです。