腰痛による運動パターンの変化を考える

腰痛は辛く、日常生活の制限につながります。

・全身の動きにくさがある
・痛みのため、ゆっくりと動いている
・腰痛以外の、首肩にも痛みが出てきた

腰部の痛みによって、全身の動きに変化がみられることは、多く経験します。

より健康で動きやすい身体を維持することは大切なことです。

本日は、腰痛による運動パターンの変化について考えます。

腰痛による運動パターンの変化

腰部の痛みのみならず、下肢にも症状がみられる場合があります。

その場合、立ち上がり、着座、歩行といった課題の運動パターンに影響が出る可能性があります。

「腰を動かさないように立つ」
「立ち上がる時に首や肩に過剰に力が入る」
「痛くなりそうなので、動かない」

痛くならない動き方を選択し、次第に痛みを感じる機会は少なくなるかもしれません。

反復することで動きの学習につながります。

ただし、代償動作による痛みの回避は、長期的にみると二次的な運動制限につながる可能性が考えられます。

・腰の痛みを、腕の力によってカバーしている
・腹部の筋肉の弱さを、腰部の強さでカバーしている
・腰部の不安定性を、頸部の過剰固定でカバーしている

痛みの代償動作は、アプローチを展開する上で重要な視点です。

そのためには、全身の運動パターンを分析することがポイントと考えます。

痛みの適応

痛みの適応を考えることは重要です。

適応とは、簡単にいうと「慣れ」です。

運動は中枢神経システムによって制御されています。

・痛みの恐怖心から、痛くないように動く(皮質制御)
・リズミカルな歩行の乱れ(脊髄制御)

これら複雑な神経システムによって、痛くない動きに慣れ、学習されていくと考えられます。

・表層筋−深層筋の働き
・主動作筋−拮抗筋の働き
・筋活動のタイミング・強さ

 
経過とともに、筋肉の働きの変化に着目することは臨床上重要と言えます。

痛みの軽減とあわせて、動きの効率性・最適化を目指すことが大切と考えます。

【腰痛】肩関節の動きの関係

肩関節を屈曲する動作は、上肢筋のみならず、体幹筋も働きます。

・着替え動作のシャツ袖通し
・洗濯物干し
・高いものに手を伸ばす

日常生活でも、肩関節を大きく動かす課題はよくあります。

腰痛による体幹筋の制御に不十分さがあると、四肢の動きの非効率性に影響することが考えられます。

二次的な肩関節の痛み・動きにくさにつながらないようケアする必要があります。

長期的に、より健康で動きやすい身体を維持できることが大切です。

局所と全身を診ること

ここは大切なポイントと考えます。

まとめ

本日は腰痛による運動パターンの変化を考えるというテーマで書きました。

腰痛があると動きは制限され、日常生活に影響します。

痛みについて、局所と全身の分析がアプローチする上で重要と考えます。

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも明日の臨床につながれば幸いです。

References

1.Gary L K Shum et al.Three-dimensional kinetics of the lumbar spine and hips in low back pain patients during sit-to-stand and stand-to-sit.Spine.2007

2.Paul W Hodges et al.Moving differently in pain: a new theory to explain the adaptation to pain.Pain.2011

3.Paul W Hodges.Is there a role for transversus abdominis in lumbo-pelvic stability?.Manual Therapy.1999