個別評価とリハビリ機器を用いた運動実践
定期訪問している帯広市のデイサービスとてっぽの丘るくる様(以下るくる)の事例紹介です。
「左足に力が入りにくい」
「足がひっかかりやすくなってきた」
ご利用者様からこのような訴えがありました。
脳卒中後遺症による関節可動域制限、筋力低下、バランス能力低下等は、転びやすさにつながります。
転倒を防ぐためには、一人ひとりの身体状況にあわせた運動が重要です。
るくるでは、個別評価から転倒予防に効果的な運動を提案しています。
【左片麻痺】杖歩行
はじめに、歩行観察を行います。
普段は杖歩行で自立されています。
・いつ(立脚期 vs 遊脚期)
・どのように(後方 or 前方 or 側方、左or右)
転倒を防ぐための観察ポイントです。
転ぶタイミングと方向を予測することが大切です。
【左片麻痺】体幹介助歩行
体幹を支えた中での歩行評価です。
最高機能(普段していることより少しだけ難しいこと)の評価から、具体的に転ぶタイミングと方向を知ることができます。
体幹を支えることで得られる情報は重要です。
・下肢機能の変化(体幹を支えて下肢が動きやすければ体幹運動を優先)
・体幹屈曲[伸展の不足]が強まる場面(歩行周期のどこで伸びれないか)
・どちらの方向にふらつくか(姿勢の崩れる方向)
支え(安定性)が強すぎると動きを捉えることが難しいです。
反対に支えが弱い(不安定)と転倒の恐怖心につながってしまう可能性があるため注意です。
動きを制限しないように援助し、歩行の特徴を捉えることが大切です。
【左片麻痺】歩行の特徴:個別評価
歩行の特徴をまとめます。
・体幹/左肘関節の屈曲(代償)
・左足のひっかかり(蹴り出しへの切り替え)
・体幹の傾き(伸びる力のつながりにくさ)
これらを解決するために、運動提案を行いました。
デイサービスの運動:リハビリ機器の使用
るくるでは、スライドのリハビリ機器を使用しています(道東初導入)。
ハーネスによって身体は支えられているため、バランスを崩しても転倒の心配はありません。
ゴムの張力による免荷によって、荷重量をコントロールしています(足部で支える感覚が大切)。
苦手な前足部支持で伸びる感覚がわかると、体幹は伸展し、曲がっていた左肘も伸展することができます。
まとめ
るくるでは、
・リハビリ機器を使用した運動
によって一人ひとりの利用者様にあわせた運動を提案しています。
転倒予防には、個別評価から一人ひとりの身体状況にあわせた効果的な運動が大切です。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【デイサービスセンター とてっぽの丘るくる】
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電話番号:0155-25-4165(担当:藤田)
【十勝帯広 脳卒中後の整体】
MotorSense(モーターセンス)
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