【歩行観察】 歩幅と転倒の危険性

歩いているときの転倒を回避することは大切です。

「転んだときのこと覚えてない」
「どうなったかわからなかった」

誰も転びたくて転ぶ方はいません。

予期せずに転んでしまう方がほとんどかと思います。

未然に転倒の危険性を知っておくと予防に繋がります。

・ふらふら歩いている
・なんとなく転びそう

漠然と歩行観察をしていても、転倒の危険性を判断することは難しいです。

また、ひとつの指標ですべての転倒の危険性をカバーすることも難しいでしょう。

今回は、歩行観察の歩幅に着目し転倒の危険性を考えます。

【歩行サイクル】歩幅・ストライド長・ストライド幅

基本的ですが歩行サイクルの用語を確認します。

・歩幅(Step length)
・ストライド長(Stride length)
・ストライド幅(Stride width)

歩行周期において、上記3つの変化を確認しましょう。

例えば、ナローベースとなる場合「ストライド幅が狭くなる」と言えます。

歩幅は、一側下肢と対側下肢の距離を観察することとなります。

・ふらふら歩いている
・なんとなく転びそう

歩行観察の全体像から、歩行サイクルにおいてどのように変化していいるか表現できると良いかと思います。

歩幅と転倒リスク

ここでは「歩幅」は「Stride」と表現されています。

はじめに確認した歩行サイクルの用語とは用語の表現が異なります。

転倒に関して重要な点は、

「転倒者は歩幅の変動が大きい」

ということです。

歩行サイクルにおいて、歩幅の変動が大きい方は転倒の危険性を考えた関わりが必要です。

歩行リズムのコントロール

リズミカルな歩行の運動制御モデル[3]が示されています。

・脊髄上入力(ex:大脳皮質)
・脊髄(ex:CPG)
・感覚フィードバック(ex:皮膚・筋肉)

例えば、会話をしながら、考え事をしながらなど、頭を使いながら歩くときに歩幅の変動を確認してみましょう。

どれだけ大脳皮質が歩幅を調整できるか確認することができます。

意識しても歩幅を調整できなければ、転倒の危険性は高くなると考えられます。

一連の結果を、対象者へフィードバックできれば転倒予防につながります。

まとめ

本日は、【歩行観察】 歩幅と転倒の危険性というテーマで書きました。

セラピストであれば、歩行観察はやろうと思えばすぐにできます。

転倒の危険性の一因である歩幅に着目し、一人でも多く転倒を予防できると良いかと思います。

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも明日の臨床につながれば幸いです。

References

1.Michelle H. Cameron, Linda Monroe . Physical Rehabilitation for the Physical Therapist Assistant.Elsevier Health Sciences, 2014.pp509-510

2.Jeffrey M Hausdorff.Gait variability: methods, modeling and meaning.Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation volume 2005

3.E. Paul Zeh.Neural Control of Rhythmic Human Movement: The Common Core Hypothesis.Exerc Sport Sci Rev. 2005