【手の機能】にぎり・つまみ動作を考える

手は人間の日常生活や活動において欠かせない重要な器官です。

・「箸が使いにくい」
・「字を書くのが下手になった」
・「シャツのボタンが閉めにくい」

動きにくさ、感覚の鈍さや痺れは、日常生活の質を低下させます。

最適な手の機能を発揮するためには、動きや感覚の理解が大切となります。

にぎり・つまみ動作について確認します。

Prehension ~にぎり・つまみ動作~

私たちは、さまざまな目的・手段に合わせて、にぎり・つまみ動作を行なっています。

・かなづちを使うために、にぎる
・たまごを持つために、にぎる
・ボールを投げるために、にぎる
・鍵を、つまむ
・ペンを、つまむ

手の動きがスムーズで正確であることは、日常生活の質や効率に大きな影響を与えます。

動きにくさがあるときは、指の屈伸、母指の対向性、手関節の掌背屈など、動きの構成要素の分析が大切になります。

右手の手根管の断面図

基本的な構造の理解は大切です。

手根管は、正中神経・手外在屈筋の通り道となります。

【骨】
Pisiform:豆状骨
Triquetrum :三角骨
Lunate :月状骨
Scaphoid :舟状骨
【靭帯】
Transverse carpal ligament :横手根靭帯
【神経】
Ulnar nerve :尺骨神経
Median nerve :正中神経
【筋肉】
Flexor digitorum superficialis :浅指屈筋
Flexor digitorum profundus :深指屈筋
Flexor pollicis longus :長母指屈筋
Flexor carpi radialis :橈側手根屈筋

骨、靭帯、神経、筋肉の知識は、手の機能障害を評価・アプローチに不可欠です。

側方抑制:抑制性介在ニューロンは識別感覚を高める

巧みな手の使用には、触覚による物の形状や質感の知覚が重要となります。

抑制性介在ニューロンの活性化は、隣接する皮膚・触覚からの感覚ニューロンを抑制し、感覚のコントラストは調整され、識別感覚を高めます。

この側方抑制の働きは、にぎり・つまみ動作に必須となる物の知覚の最適化に貢献します。

・「にぎりやすくなった」
・「つまみやすくなった」

臨床において、中枢神経系にポジティブな変化を与えることは、大切な目標となります。

手部のアプローチ【動画】

手部のアプローチ例になります。

【症状】
・2−3指の動きにくさ
・手のひらの痺れ
【日常生活】
「最近、少し箸が使いにくい」

症状は長年続き、日常生活の質の低下を感じはじめている状況でした。

【主なアプローチ】
・柔軟性と可動性
・筋肉の活性化
・自主トレーニングの提案/修正

プログラムは、個別の症状にあわせてカスタマイズしていくことが大切と考えます。

まとめ

手の動きにくさ、感覚の鈍さや痺れは、日常生活の質を低下させます。

手の構造や動きの構成要素、感覚処理は、にぎり・つまみ動作に不可欠な知識です。

個別の症状を分析し、アプローチをしていくことが大切と考えます。

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

References

1.Donald A. Neumann. Kinesiology of the Musculoskeletal System – E-Book, Elsevier Health, Sciences, 2016

2.Per Brodal.The Central Nervous System. Oxford University Press, USA, 2010.

 

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