「定常、予測、反応」3つのバランスコントロール
身体が安定な状態を維持し、姿勢を調整するには、バランスコントロールが重要です。
バランスコントロールは3つの側面があり、
・予測: Proactive/Anticipatory
・反応: Reactive
これらの連続性はポイントとなります。
片麻痺者のバランスコントロール
片麻痺者のバランスコントロールを考えます。
・手を伸ばし対象物をもち間に姿勢の安定性が失われる(予測)
・対象物が予測以上に重い、滑りやすいときの修正がむずかしい(反応)
このようなケースを経験します。
機能的な課題を分析し、どの時点のバランスコントロールのアプローチを優先するか?
バランスコントロールの3つの側面は、セラピーにおいても大切と考えます。
定常:Steady-state
定常(Steady-state)バランスコントロールは、一定の安定状態を維持します。
この安定状態では、外部の変化がないか、変化があってもそれに対する姿勢調整が行われています。
中枢神経系の入力と出力のバランスが取れている状態と考えることもできます。
では、臨床における観察ポイントは?
・呼吸運動
これらの動きは小さな変化ですが、定常(Steady-state)バランスコントロールにおいて重要な観察ポイントと考えます。
予測: Proactive/Anticipatory
予測(Proactive/Anticipatory)のバランスコントロールは、未来の変化を予測し、それに対応するための姿勢調整を行います。
例えば、人が両腕を前方に挙げる前に、腓腹筋が収縮し、腕が動いたときに前方にバランスを失うのを防ぐことが挙げられます。
予測が効かない場合、反応(Reactive)のバランスコントロールの関与が増える可能性が考えられます。
反応: Reactive
反応(Reactive)のバランスコントロールは、予期せぬ変化が生じた場合に、迅速かつ適切に対応することが重要です。
外乱に対する姿勢調整、対象物が予想以上に重くて持ち上げることでバランスを崩さないための反応的バランスコントロールなどが挙げられます。
姿勢の回復が間に合わなければ、最悪転倒してしまいます。
支持基底面[Base of support]と安定性限界[Stability limit]
転倒しないためのバランスコントロールは?
・安定性限界:stability limit
2つはポイントです。
立位の支持基底面は、足底です。
安定性限界は、安定性が損なわれる境界です。
重心を支持基底面内にコントロールする予測的調整、安定性限界を超えたときの反応性調整、
この連携は転倒予防に大切です。
まとめ
本日は、「定常、予測、反応」3つのバランスコントロールというテーマで書きました。
機能的な課題を分析し、どの時点のバランスコントロールのアプローチを優先するか?
バランスコントロールの3つの側面は、セラピーにおいても重要と考えます。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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