足指トレーニングは大切!高齢者の転倒予防を考える

足指はバランスを保つ上で重要な役割を果たします。

・「つまずくことが増えた」
・「歩くスピードが遅くなった」
・「歩くことが少なくなった」

このような声を聞くことがあります。

転倒→骨折→寝たきり

大袈裟ではなく、一度の転倒で人生が変わってしまうこともあります。

歩くときに「転びそう…」と感じたら、早めに予防することが大切です。

まずは、高齢者の歩き方のクセについて確認します。

【歩行】若年者と高齢者の足圧分布

足圧とは、「足の裏が地面にどれくらいの力で押し付けられているか」を示しています。

高齢者の足圧は、

・かかとの内外側
・足の内側部

が低いことが示されています。

足裏にかかる力のコントロールを高めることで、歩くときの「ふらつき」を軽減で可能性があります。

【歩行】高齢者の足圧分布の特徴

歩くとき、かかと→足の中央(外側)→つま先と足裏にかかる力は変化します。

【加齢にともなう歩きのクセ】
・足裏の力の偏り
・推進力の低下

「どれくらい速く歩けるか」は、転倒リスクを知るきっかけになります。

「もう年だから、仕方がない」とあきらめず、自分の身体の特徴を知ることが大切です。

【歩行開始】足圧中心の軌跡

右足を1歩前に出すときの足圧の変化が示されています。

足圧は、右側のかかと→左側のかかとに移動しています。

・「歩きはじめにふらつく」
・「1歩がスムーズに出ない」

かかとで支える力が不十分であれば、歩きはじめにバランスを崩す可能性があります。

また、足圧の変化に姿勢調整が遅れてしまうと、ふらつきを感じるかもしれません。

立った姿勢から、すぐに動き出すのではなく、一呼吸おいてから1歩前に出すことで転倒予防になります。

【動画】足指の自主トレーニング

座ったまま、安全にできる自主トレーニングを紹介します。

【足指】指上げ運動

むずかしいときは、5本まとめて指上げでもOKです。

慣れてきたら親指と他4本指を、分けてやってみましょう。

【足指】タオルつかみ運動

指の曲げる運動です。

バランスを崩したとき、地面をとらえる大切な動きです。

【足首】かかと上げ運動

歩くときの蹴り出しに大切な動きです。

まとめ

本日は、足指トレーニングは大切!高齢者の転倒予防を考える、というテーマで書きました。

寝たきりにならないためにも、転倒予防が大切です。

「転びそう…」と感じたら、早めに予防していきましょう。

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
 

References

1.Mary Josephine Hessert et al.Foot pressure distribution during walking in young and old adults.BMC Geriatrics.2005

2.Veronica Cimolin et al. Gait initiation and termination strategies in patients with Prader-Willi syndrome .Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation.2017
 

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